目上の人に「言い得て妙」を使うのがNGな理由 (2/4ページ)
■目上の人に「言い得て妙」と言うのは避けた方が良い
上記で述べたように、「言い得て妙」は紛れもなく、褒め言葉です。
もしあなたがあることを的確に表現できた時に「言い得て妙だね」と上司や目上の人から褒められたら、きっとうれしいことでしょう。
同様の場面で、立場が逆だったらどうでしょうか?
結論から言えば、目上の人や上司に対して「言い得て妙ですね」を使うことは避けた方が賢明です。
人は褒められたらうれしいものですが、一方で部下から褒められて有頂天に喜ぶ上司は少ないもの。
なぜなら、目上の人や上司は、部下よりもキャリアや経験が豊富な場合がほとんどなので、ある意味「できて当然、優れていて当たり前」というスタンスでいるからです。
つまり、目下の人や部下からの褒めは、予想外で戸惑いを感じる人も少なくないわけです。
もちろん、上司と部下との関係性にもよりますが、一般的には違う言い方を工夫した方がいいでしょう。
例えば「おっしゃる通りですね! その発想があるとは気付きませんでした」と、相手を立ててたたえるのも方法です。
■「言い得て妙」はどんな時に使えるのか?(例文付き)
ここまで読んで分かるように、「言い得て妙」は誰かと話している時に、相手の言葉が実にうまい表現である時に、それを褒める慣用句です。
同じような場面で「なるほど、その通りですね」と共感を示すこともあります。
ただし、「言い得て妙」は、その共感にさらに「感服している」「まねができないほどだ」という気持ちをプラスしたもの。
「言い得て妙だね」と言われると、「うまいことをいうね」と言われるよりも独特の奥深さが感じられ、言われた相手も、まんざらではないでしょう。
実際には、次のような場面で使うことができます。
◇相手の言うことに、心から感心した時
景色や状況をうまく説明できるのは、その人の経験やセンスによるもの。相手の話に感心した時は、その気持ちを「言い得て妙」で表現しましょう。