名前負けなど恐れるな!「アジアの巨人」頭山満少年の豪気な改名エピソード (4/5ページ)
太宰府天満宮。頭山家を継ぐに際して、八郎少年は志を立てる(イメージ)。
「八郎さん、また改名するそうだが『満』はやめておいた方がいい」
「なぜだ?」
「月も満ちれば必ず欠ける……何でも完璧すぎるものはすでに衰運を兆しておるから、もう少し謙虚な、あるいは若者らしく昇り調子な名前を選んだ方がよかろう」
なるほど、もっともな考えではありますが、それで納得して従うような性格だったら、元より「満」などと改名しません。
「ははは……俺が名前負けするような弱虫だと思うのか。もし仮に名前負けするようだったら、そんなヘタレはさっさとくたばった方が、面倒も少なくていいじゃないか」
と呵々大笑。自分の可能性を微塵たりとも疑っていない、実に豪気で痛快な態度でした。
「はぁ、さいで……」
呆れる者は放っておき、晴れて頭山満となってからは腐敗した明治政府との闘争(いわゆる士族叛乱)に身を投じ、やがて自由民権運動や(当時、欧米列強の植民地となっていた)アジア解放運動に発展していきます。