高血圧治療薬に寿命を延ばす効果があるかもしれない。線虫の実験で確認(日本研究 (1/3ページ)
高血圧の薬に寿命を延ばす効果が / Pixabay
利尿作用のある「メトラゾン」は、高血圧や心不全の治療薬としておよそ50年前にわたり使われてきた実績がある。そんな一般的な高血圧の薬に、少なくとも線虫には寿命を延ばす効果があるようだ。
大阪市立大学の研究グループによると、その長寿効果は人間にも作用すると考えられ、新しい抗老化薬の第一歩になると期待できるそうだ。
・ミトコンドリアの修復をうながす反応
ミトコンドリアは、細胞のエネルギーを作り出すいわば発電所だ。歳をとるにつれて、このミトコンドリアも徐々に老化してきちんと機能しなくなってくる。もしミトコンドリアを修復できるのなら、生物を長生きさせることにつながるだろう。
そこで長寿薬の研究が注目するのは、ミトコンドリアが損傷を受けたときに生じる「ミトコンドリア・ストレス応答(UPRmt)」という反応だ。その際にミトコンドリアが修復されるので、この反応を薬で人工的に起こしてやれば寿命を延ばせるかもしれないという。