天下に号令する未来を予言?織田信長が贈り物の鷹を辞退した理由とは? (2/4ページ)
生き物としての鷹は他の鳥と同じく「~羽」と数えますが、鷹狩りに用いる鷹については「~連or本」と数えます。鷹の足につける革紐(足緒)に由来するものと考えられます。
「いやぁ、これは実に上等な鷹が手に入った。これほどの逸品は、一国一城の主とて、そうそうお持ちではなかろう」
わざわざやって来た甲斐があった……義政は得意満面で東海道をトンボ返りし、尾張国(現:愛知県西部)までやって来ました。
この地を治めるのは、家督継承戦を勝ち抜いてどうにか尾張国を統一し、「海道一の弓取り」と恐れられた強敵・今川義元(いまがわ よしもと)を撃破して間もない織田信長。
美濃国(現:岐阜県南部)へ攻め上がろうと北近江(現:滋賀県北部)の浅井長政(あざい ながまさ)と同盟を組んだころでした。
「……ふむ」
しばし尾張に逗留した義政は、信長に近づこうと考えます。まだ天下の何たるかも見えていないであろう信長に、何か見どころがあったのでしょう。
「三郎(信長)殿は、たいそう鷹がお好きと聞く。此度この二連(の角鷹)を手にせしは、そのご縁やも知れぬ」
もしかしたら、最初からその(目ぼしい者がいたらコネをつけたい)目的で、戦国大名たちが愛好する鷹を関東まで仕入れに行ったのかも知れません。
ちょっと丹波からは遠すぎて、コネがあってもアテにならなそうですが、ともあれ義政はさっそく信長に角鷹を献上する旨を申し出ました。
「天下を取るまで預けておく」……が、返って来たのは意外な答えでした。