立川志の輔×渡辺正行「座布団におねしょを!?」スペシャル対談 (2/6ページ)
立川 ところが、ナベちゃんの落語はルールもへったくれもなくて。登場人物の立場に合わせて上手と下手があって、それで顔の向きが決まるんだけど、もうムチャクチャ(笑)。
渡辺 志の輔さんを目指してたはずなのに、面白けりゃいい、みたいな感じでしたからね(笑)。
立川 破天荒だったけど、すごくウケてた。それが、俺にはショッキングだったの。座布団の上で解き放たれて、しゃべってるうちに空間をつかんでいく力はもう、天性のものだよね。
渡辺 ホントですか!? ありがとうございます(笑)。
■うちの弟子がやったらクビにするかも
――明大落研で代々受け継がれている高座名の一つ、「紫紺亭志い朝」。その4代目が三宅さん、5代目が志の輔さん、そして6代目がリーダーだ。
渡辺 2年生の冬に、もうじき卒業する4年生に高座名をもらいに行くという伝統があって、志の輔さんが住んでいた代田橋まで行ったんですよね。そしたら、寿司屋に連れて行ってくれて、僕が食べたこともないつまみを注文するわけですよ、小柱とか!
立川 あはは。ホントに?
渡辺 はい。ただでさえ寿司屋に入ったことがないのに、「小柱って何? 小さい柱が出てくるの?」っていう(笑)。
立川 小柱押すね〜(笑)。
渡辺(笑)。でも、憧れの先輩から高座名をもらうということで、ずっとビビリながら飲んでるうちに泥酔してしまって、それぐらいしか覚えてない(笑)。
立川 ただ、問題は、その先だろう。ナベちゃんが口火を切らないことには、俺からは言えないな(笑)。
渡辺 ハイ……えーと、その日は志の輔さんのアパートに泊まることになって、志の輔さんがベッド、僕が高座用の座布団を何枚か敷いて寝たんですよね。それで夜中の3時くらいにオシッコをする夢を見て……。出し切ったと同時にハッと目覚めてみたら、座布団にホントにおねしょをしてた(笑)。もう二十歳ですよ。しかも、高座名をもらいに来た大事な日に。それがもう、情けなくて……。
立川 あははは。