戦国時代、殺された恋人の仇討ちをした悲劇の烈女・勝子の最期【前編】 (3/4ページ)

Japaaan

「あいにくじゃが、七郎左衛門は先刻より行方知れずでのぅ……」

聞けば七郎左衛門は逃げ出してしまったそうで、「(一応)手を尽くして捜索している」とは言うものの、一族ぐるみで匿っているのは明らかです。

「佐久間(信盛)様は当てになりませぬ……どうか私に、お暇を下さいませ!」

勝子の身を案ずる信勝(イメージ)。

七郎左衛門を探すため、暇乞いを申し出る勝子でしたが、信勝はか弱い女性が厳しい旅路に耐えられるかを案じ、もし見つかったところで、むざむざ返り討ちに遭っては忍びないと、なかなか許可を出してくれません。

「やたら滅法に歩き回っても、いたずらに時を費やすばかり……今は八弥の喪に服し、せめて七郎左衛門の情報が入ってから行動を起こしても遅くはあるまい」

「はい……」

信勝が心から自分を案じてくれているのを振り切ることも出来ず、鬱々とした日々を送っていた勝子の元へ、七郎左衛門の消息情報が入ったのでした。

「聞けば彼奴めは、美濃国(現:岐阜県南部)の斎藤家におるとの事じゃ」

こうなったらもう信勝も引き留めることはできず、勝子は名前を変え、美濃国の大名・斎藤竜興(さいとう たつおき)夫人の侍女として潜伏することに成功します。

「……奥方様。

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