世界最大種のシロナガスクジラ、お尻の穴はどれくらい大きいのだろう? (2/4ページ)

カラパイア



シロナガスクジラ
Pixabay

・お尻の切れ目の大きさならデータあり

 レズリー博士によると、クジラのメスの尾びれの根本には切れ目があるという。これは生殖器と肛門のカバーのようなものだ。

 この部分の長さならきちんと計測データがあるようで、1.2~1.5メートルであるそうだ(なおオスには切れ目が2つあり、それぞれ生殖器とお尻の穴をおおっている)。

 シロナガスクジラの数は昔と比べて激減している。彼らがたくさんいた時代よりも大きな個体など現代ではそうそういないだろうから、ひとまずこの大きさをお尻の穴の上限と推定しても良さそうだ。

4
image by:J. Dubar

・クジラのフンの大きさから肛門の大きさを推測できるか?

 お尻の穴はもちろんフンを出すためのものだ。そして合理的に考えるのなら、お尻の穴の大きさはそこから出るものの大きさを反映しているはずだ。

 幸いにして、クジラのフンなら採取しても違法ではない。ここから肛門の大きさを推定することはできないだろうか?

 世の中には変わり者がいるもので、なんとクジラのフンの専門家がいる。その人物、スミソニアン博物館の化石海洋生物学者ニック・ピエンソン博士によると、クジラのフンは一般に「ブリストル便性状スケール(BSスケール)」で、5から6くらいなのだという。

 BSスケールとは便の状態を判別するための指標で、その形状と硬さに応じて7段階で評価する。5から6というのは、一応形があるウンチとほとんど液体のウンチの中間くらいだ。
「世界最大種のシロナガスクジラ、お尻の穴はどれくらい大きいのだろう?」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る