世界最大種のシロナガスクジラ、お尻の穴はどれくらい大きいのだろう? (1/4ページ)
巨大なシロナガスクジラのお尻の穴のサイズはどれくらい?iStock
シロナガスクジラは現生する種としてはこの地球上で最大の動物で全長26メートルもある。記録では体長34メートルのものまで確認されている。
そんな巨大な体なら肛門だって大きいはずで、1メートルあったとしてもおかしくはないと海外のSNSで議論されていた。
だが問題は、その真偽をどうやって確かめるかということだ。
『arsTechnica』ではこれを明らかにするべく、専門家の意見からその大きさについて考察している。
・最近のシロナガスクジラのデータはないに等しい
まずこの答を難しくしている要因として、シロナガスクジラの体についてのデータが非常に貴重なものだということが挙げられている。
スワースモア大学の生物学者マット・レズリー博士によると、大型クジラのほとんどのデータは、17世紀~19世紀の世界で捕鯨が盛んにおこなわれていた時代に得られたものなのだという。
捕鯨が規制されている今、クジラの肛門の大きさの測定はそう簡単にできることではない。ましてや相手は世界最大種のシロナガスクジラだ。
しかも困ったことに、当時クジラのお尻の穴の大きさに関心を示した人はほとんどいなかった。人々の関心は、どれだけ血と肉と脂肪を得られるかにあったからだ。
そのために、死屍累々を重ねて得られた貴重なクジラのデータであっても、噂の真偽を確かめられないのだという。