政府が明かさないコロナ以外の危機!東京五輪を襲う「凶悪テロ」の戦慄 (2/2ページ)
ただ、それ以上に警戒すべきは、国内で起きた個人による大規模な犯罪テロ。08年に7人が死亡した秋葉原通り魔事件、19年に死者36人を出した京アニ放火事件などです。これらは国際的にはテロ扱いで、社会不満や過激思想を持つ人物への警戒が必要になります」
安全保障に詳しいジャーナリストの黒井文太郎氏も、不満分子の暴発こそ危険と語る。
「コロナ禍で国はほぼ封鎖状態でしょうから、国際組織による犯行よりも、自殺願望や破滅型の人間が、いきなり暴発する事件のほうが心配になります。SNSで殺害予告をする人の1万人に1人が実際に、それを実行してしまうわけです。当局にとって、こういう人の数は多すぎて、ある意味野放し。正直、防ぎようがありません。アメリカでは、FBIがおとり捜査などで、こういう疑わしい人物に接近できますが、日本ではそれもできません」
さらに新型コロナによる悪影響が追い打ちをかける。
「コロナ禍での密を避けるため、十分な訓練や人員の配置ができていません。市民の危機意識も低下し、テロ警戒がまったく手薄になっている状況です」(前出の専門家)
警備態勢の軽視には、95年の地下鉄サリン事件以降、本格的なテロ行為の脅威にさらされることなく過ごしてきた、日本の“平和ボケ”にもあるようだ。
「08年の北京五輪では、中国は空軍の管制機や戦闘機を上空に待機させるなど、厳戒態勢を敷いていました。日本で、それと同じことを望むのは不可能ですが、それくらいの危機感を持たなければ、テロリストの脅威から人々を守れない、と肝に銘じてほしい」(前出の自衛隊関係者)
今夏の開催はいまだ不透明な東京五輪だが、テロへの警戒だけは決して緩めてはならない。