恐竜のお尻の穴の秘密が明らかに!プシッタコサウルスのお尻の詳細な復元に成功(英研究) (3/4ページ)
image by:Jakob Vinther, University of Bristol and Bob Nicholls/Paleocreations.com 2020
・恐竜は仲間にお尻でディスプレーをしていた可能性
もう1つ驚きの特徴は、ワニと同じようにふちが小さなウロコに覆われ、濃い色素の沈着があったことだ。
ちなみにワニは、この部分にあるニオイ腺からフェロモンを分泌し、社会的なディスプレー(求愛や威嚇のための動作)を行う。そして色素はそれを補う役割を担っているとも考えられる。
つまり一部の恐竜もまたそうしたディスプレーを通じて、仲間にメッセージを送っていたかもしれないということだ。
何しろ、総排泄口が残っている化石は1つしかないので、そうしたディスプレーがたとえば求愛のようなものだったのかどうかは分からない。また外見からだけでは、その化石の性別も判別できないという。
しかしカラフルな隆起部が、鳥と恐竜の祖先が同じだったことを示唆していたとしてもおかしくはないとのこと。研究チームは今後、化石のお尻の穴から、恐竜の暮らしについて探る予定であるそうだ。