自民党政権の断末魔!二階幹事長が菅総理を切り捨てるXデー【全文公開】 (4/4ページ)

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こうした3派主導の新総裁誕生に二階派も同調ということになれば、二階氏には五分、幹事長続投のセンが残る。自民党には選挙のプロが少なくなっている。安倍政権下で衆参の選挙を連勝に導いた二階氏の手腕は、無下にはできないということだ」

 一方で、4月25日の補選に総選挙を抱き合わせるのは極めて難しいとみられており、

「もし総選挙敗北となれば、大政局になる。自民党が解散、総選挙を打てるのは新総裁の下で、と考えている党所属議員が圧倒的に多い」(細田派幹部)

 かくてコロナ終息の兆しが明確にならないかぎり、4月25日の補選が「Xデー」となりかねず、菅総理にとっては鬼門となりそうなのだ。

 菅総理は時に泥水をすくって飲み、雌伏を経て総理のイスを手に入れた人物ではなかった。ためか、この国難に際してもトップリーダーとしての気迫、危機感、覚悟の希薄さは歴然としている。参謀として、より持ち味が生きるタイプとなれば、「やはり野に置け蓮華草」ということか。

 二階氏には、自ら担いだ政権を切り捨てなければならない局面が近づいている。それは非情に映る。しかしこの非情さも「国家、国民、党のためで、やむをえず」で乗り切れるのが政界である。

 政界に仁義なし。とりわけ、政権がかかった権力争いには、仁義の入る余地はない。「今日の友は、明日は敵」がまかり通るのである。

 菅政権の「Xデー」に二階幹事長はどんな手を繰り出し、自らの生き残りを懸けるのか。変幻自在、奇略の“二階劇場”が見られるのか否か。

(政治評論家・小林吉弥)

※「週刊アサヒ芸能」1月28日号より

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