大軍を率いるのは一苦労!明智光秀の作った軍法がまるで戦国時代版「おかしの約束」 (2/6ページ)
明智光秀のお約束「陣中では勝手にしゃべらない」
第1条 陣中(備場)において、役者を除いて大声を出したり、雑談したりしてはいけない。戦闘中の合図(其手賦)やかけ声(鯨波)なども、命令なく勝手に上げてはいけない。
(※意訳。以下同じ)
役者とは役職にある者、つまり指揮官クラス(侍大将、足軽大将など)の武将を指し、そうでない雑兵がめいめい勝手に声を上げたり、退屈だからと雑談や歌などに興じたりすることを禁じています。
この時代、庶民≒雑兵たちの娯楽と言えば小歌(伝統的な大歌に対する当世の流行歌。現代で言うJ-POP)に浄瑠璃、早物語(はやものがたり。話芸の一種)と言ったものが流行っており、中には楽器まで持参する手合いもあったそうです。
「こらっ、お前ら完全に戦う気ないだろ、ちったぁ緊張感ってものをだな……!」
こうなると陣中あちこちで即興カラオケ大会が始まってしまい、もう戦どころではありません。そうでなくても、雑談は往々にして(楽観的or悲観的な)思い込みからデマを生み出すもので、
「おい。そろそろ稲刈りの時期だから、もうすぐ撤退するみたいだぜ」
「ウチの大将、敵方へ寝返ろうとしているみたいだぜ」
……など、ロクなことにならないのが相場です。