大軍を率いるのは一苦労!明智光秀の作った軍法がまるで戦国時代版「おかしの約束」 (3/6ページ)
それでは、いざ合戦が始まって、やる気満々の者が声を上げるのはいいかと言うと、これまた注意が必要で、声の大きな者が張り切ると、時として声の小さな大将を圧倒してしまい、いつしかその者が部隊を仕切ってしまうことになりかねません。
鬨(とき)の声を上げるにしても、大将が「えい、えい!」と言ってからはじめて「おう!」と声を限りに応じるべきです。これは合図にしても同様で、戦場における指揮系統の混乱は、部隊を危険にさらしてしまうことを肝に銘じるべきです。
明智光秀のお約束「いきなり駆けない、仲間を押さない」第三条 各部隊は足並みを揃え、前後の部隊と連携して陣を乱さないこと。鉄砲・槍・旗指物などは所定の置き場所を守ること。
第五条 いざ戦闘が始まっても、あくまで大将の下知に従って戦うこと。規律を乱す振る舞いがあれば、身分を問わず処罰する。たとえ手柄を立てても帳消しにはしないから覚悟せよ。
「おせーよ、何チンタラ歩いてンだよ。先に行かせろよ!」
渋滞の時など、そんな感じでイライラしているドライバーが結構いますが、戦場では各部隊が持ち場を守り、連携することが勝利をつかむ基本となります。