松井珠理奈「11歳でAKB48のセンター抜擢」強い責任感で後輩を育てた魂は後輩に受け継がれる【アイドルセンター論】 (3/3ページ)
次は私がSKE48を知らない人を好きにさせられるような、SKE48を引っ張っていける存在になりたいです」と語り、林美澪もまた「珠理奈さんの思いを受け継いでグループ全体で頑張っていけたらいいなと思います」(『EX大衆 』2021年2月号)と珠理奈に対する思いと今後の抱負を語っている。
この後輩の言葉を見ていると、珠理奈が弱さを見せずに戦い続けてきたことも、決して無駄ではなかったことが理解できる。
過去にインタビューで「自分が卒業するタイミングを考えることはあって、それは後輩たちが育って、しっかりと任せられるようになったときだと思うんです」(『SKE48の10乗』扶桑社)と卒業するタイミングについてこのように語っていた珠理奈。どこまでもグループのことを第一に考えてきた珠理奈らしい発言だ。
大黒柱である珠理奈が抜けた穴は決して小さくはないが、後輩メンバーが口々にグループを引っ張っていきたいと発言しているのを見ていると、珠理奈が抜けてもSKE48は安泰だとそう思わせてくれる。SKE48は珠理奈から何を受け継ぎ、どう変わっていくのか、注目したい。
(文=川崎龍也)