人権?何それおいしいの?平安時代の刑務所が悪い意味でアバウトすぎる! (2/4ページ)

Japaaan

【現代語訳】

検非違使別当殿がご命令になるに、「僧康寿(そう こうじゅ)・三宅本高(みやけの もとたか)・物部秀信(もののべの ひでのぶ)は、負債があるために獄舎に拘禁した者たちである。しかし、三人それぞれに、かなり体調を悪くしているようなので、彼らには、獄舎を出ることを赦して、医師(くすし)の治療を受けさせよ」とのことである。

長保元年(999年)4月5日
左衛門権少尉安倍信行がご命令を承る

※「三条家本北山抄裏文書」より。

「アイツら、大丈夫かな…」獄舎の門前で、仲間の釈放を待つ人々。

要するに「借金が返せなくてぶち込まれた三人について、あまりに体調が悪いようなので、保釈して治療させよ」ということですが、借金が返せなくて逮捕とは、かなりシビアな世界ですね。

とは言っても、すべての債務者が逮捕・収監されていた訳ではなく(検非違使もそこまでヒマではありません)、期限を過ぎてもなかなか返さない者、それこそ踏み倒そうとするような悪質な者に限られたようです。

また、悪質な債務者についても検非違使を私的に動員=債務者を逮捕できるのは有力な貴族に限られ、彼らの逆鱗に触れなければ見逃されたこともあるでしょうし、その逆(軽微な債務を理由に逮捕された事例)もまた然りでしょう。

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