海外の接種状況と効果は?コロナワクチンの素朴な疑問にすべて答える (1/2ページ)

Asagei Biz

写真はイメージです
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 2月中旬から医療従事者向けに新型コロナのワクチン接種が行われる。一般市民への接種は4月以降、65歳以上の高齢者から優先的に行われる見通しだが、海外の接種状況とその効果は? 素朴な疑問にすべて答える。

ワクチン接種1回と2回で何が変わる?

 日本で承認が予定されているファイザー製ワクチンは、21日間隔で2回接種する予定だ。接種の回数で何が変わるのだろうか。

「ワクチン技術の仕組みでmRNAワクチンは2回接種が推奨されています。1回だと十分に効果が発揮できないからです。また、3回以上の接種は、研究データがなく、推奨されていません」(NPO法人医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏)

 アメリカ大手製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は1回の接種で済むワクチンの使用許可を2月4日、米食品医薬品局(FDA)に申請した。承認されれば人々の負担も減るだろう。


イスラエルのワクチン接種状況、効果はあった?

 世界で最も高いワクチン接種率を誇るイスラエル。900万人いる国民のうち実に約3割が接種済みだ。その効果を外信部記者が解説する。

「イスラエルでは、日本で接種予定のファイザー製を使用しています。60歳以上は7割以上が接種しており、イスラエルの研究グループは、若年層に比べ高齢層の方が感染者・入院者数が減少していることを発表。論文では『ワクチン接種の効果を示すサインだ』としています」

 日本も接種が進めば、同様の効果が期待できそうだ。

 接種を急ぐ欧米諸国に対し、日本は遅れが指摘されている。周辺国も同じかと思いきや、

アジア諸国のワクチン接種状況は?

「まず、コロナウイルスの発生源である中国では、国産の『シノファーム』と『シノバック』のワクチン接種が進んでいます。国内では約2280万回接種され、中国だけでなく世界50カ国以上に提供を進めていて、本格的な『ワクチン外交』を始めるようです。韓国では日本同様、2月より医療従事者から接種予定で、人口約5100万人を上回る7600万人分のワクチンを確保しています。

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