哲学者・三木清の「人生論ノート 死について」から考える生と死 (2/2ページ)

心に残る家族葬



また、三木は「孤独について」の項目で「死が恐ろしいのは、死そのものではなく、死の条件によってである」とし、死や孤独を「その条件以外にその実体を捉えることのできぬもの」として死に対する恐怖を述べている。目に見えないウイルスに対しても、同様の捉え方ができるのではないだろうか。死について、健康について、生について、改めて考えさせられる時代となっているといえるだろう。

■最後に…

本コラムは「死について」という項目について取り上げたが、本書は「死」以外にも様々な、生きていく上で直面するテーマについて取り上げられている。また、1つのテーマについて数ページずつとそれほど長くなく、それぞれが独立したテーマとなっている。どのテーマからでも読むこともできるし、興味のあるテーマをピックアップして読んでもいい。刊行から80年を経ているが、現代でも読み解く意義のある名著である。

■参考資料

■「100分de名著 三木清『人生論ノート』」岸見一郎(NHKテキスト)

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