3Dプリンターで人体に直接骨を印刷する技術が開発される。骨折の治療が楽になる可能性 (2/3ページ)
Scientists use a novel ink to 3D print ‘bone’ with living cells
・人工骨内で細胞が増殖
『Advanced Functional Materials』(1月20日付)に掲載された論文では、造骨細胞をはじめとする人間の細胞が混ぜられたゼラチン内に3Dプリントされた、小さな骨構造が紹介されている。
37度に温められたゼラチンに注入されたインクは、周囲の細胞を組み込みながら骨の構造に固まる。それから数週間すると、組み込まれた細胞が付着して、増殖したとのことだ。
印刷には細い針のような専用設計のノズルを使う。だがそれ以外の部分は市販の3Dプリンターなので、たとえば実際の治療にあたっては、ポータブルタイプの3Dプリンターを手術室に持ち込むといったこともできるそうだ。

credit:Wiley-VCH GmbH, Weinheim
・医療や研究などさまざまな応用可能性
3Dプリントされた骨は、骨折やがんの治療だけでなく、骨の病気の研究や薬のスクリーニングなど、さまざまな用途が考えられるという。
研究グループは目下、より大きくプリントする方法を開発している。さらに、実際に傷を治すことができるかどうか確かめるために、動物実験も開始したそうだ。