わずか2日で爽快に!花粉症を劇的改善させる「じゃばら」とは?【全文公開】 (2/4ページ)

Asagei Biz

日本じゃばら普及協会の飯田勝夫氏によれば、

「どうも、じゃばらを摂取すると花粉症になりにくい、というのが自然に口コミで広まり出したのですね」

 事実、北山村では、「じゃばらを搾ったジュースを飲むと、花粉症の症状が出にくくなる人が続出した」との声も聞かれるようになっていた。

 なにしろ、花粉症は日本全国に広がる国民病となっており、地元では村おこし商品の決定版として積極的に栽培されるようになっていく。飯田氏によれば、

「元はたった1本しかなかったものが接ぎ木されて、今では8000本以上にまで増えています。じゃばらにはタネがほとんどないため、接ぎ木で増やすしかないのです」

 ジュースだけでなく、ママレード、ポン酢など様々な加工品が生産され、じゃばらは北山村の経済を支える大黒柱に成長。14年には全国ネットのテレビ番組でも紹介され、その認知度は高まっていった。

 では、じゃばらがなぜ花粉症改善に大きな効果を発揮することになったのか。効果の元といえるのが、じゃばらに含まれる「ナリルチン」というフラボノイド。いわゆる植物の色素成分の一種だ。

 フラボノイドは、植物自身が紫外線による活性酸素や害虫などから身を守るために作り出された物質で、それを食べた人間にも多くの効能をもたらす。じゃばらを研究する大阪薬科大学の馬場きみ江名誉教授が解説する。

「ナリルチンはじゃばら以外の柑橘類にも含まれます。ただ、じゃばらのナルニチン含有量は他とは比較にならないくらい多く、じゃばら1個が温州みかん191個分に相当することがわかっています」

 じゃばらの果実が黄色く成熟するのは冬。しかし、まだ青みが残っている11月頃に収穫したものに最も多くのナリルチンが含まれることがわかっている。では、そのナリルチンが花粉症に作用するメカニズムを簡単に見ていこう。

 人の体には、ウイルス、細菌、花粉などの異物が侵入するとそれを排除する免疫機能が備わっている。健康を守る重要な働きだが、時として何らかの原因で過剰に働きすぎて、逆に害になるケースがある。これがアレルギー性疾患であり、花粉症もまたその一種だ。

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