わずか2日で爽快に!花粉症を劇的改善させる「じゃばら」とは?【全文公開】 (3/4ページ)

Asagei Biz

 花粉が体内に入ると免疫グロブリンEという抗体が作られ、目や鼻などの粘膜にあるマスト細胞と結合する。そこへさらに花粉が入ってくると、マスト細胞からヒスタミン、ロイコトリエンなど、かゆみ、くしゃみ、鼻づまりなどのアレルギー症状を生む炎症物質が放出される。

 ナリルチンには、このヒスタミンなどの炎症物質放出を強力に抑え込む働きがある。つまり、じゃばらを摂取することでヒスタミンなどの放出を阻止して元を断ち切り、たとえ花粉症にかかっても、より軽症で済むというわけなのだ。感染自体を防ぐわけではないが、たとえ感染しても重症化を抑制するとされるコロナワクチン接種と似たような感じに思える。

 果実であるからには、やはりそのまま食べるか、あるいは実を搾り取った果汁を飲めばいい。ところが、さらに効能を高める秘策が見つかった。馬場名誉教授は、実ではなく皮を使うことだとして、次のように続けるのだ。

「測定の結果、じゃばらの果皮には、なんと果汁の13倍ものナリルチンが含まれていることがわかったのです。この果皮をうまく利用すれば、より多くの花粉症などの辛い症状を撃退できる、と考えました」

 とはいえ、みかんの皮でもそのまま食べるのは難しい。じゃばらの果皮を直に食べるのは楽ではないだろう。ではどうするか。

「手軽にじゃばらの果皮を摂るためには、それをベースにしたサプリメントがおすすめです」(馬場名誉教授)

 だが、それにも大きな落とし穴がひとつある、と健康ジャーナリストは言う。

「柑橘系の果皮にはリモネンと呼ばれる物質が含まれており、加工の工程で熱を加えるなどして酸化すると、アレルギー症状を起こす危険があるんですね。だからこそ、はっきりとリモネンを除去したサプリメントを選ぶ必要があります」

 また、花粉症の症状の重さによって、必要なナリルチンの量も変わってくる。軽症者なら1日10ミリグラム程度でもいいが、重症なら60ミリグラムは摂取すべき、とされる。服用するサプリにどれほどの量が含まれているのかを確かめた上で飲むのがいいわけだ。

 岐阜大学医学部の実験で使用された、北山村のじゃばら果汁10ミリリットルでのナリルチン含有量は11ミリグラムだった。

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