「霊媒師が無免許で注射を…」法廷で明かされたヤバすぎる老人ホームの実態 (1/3ページ)

Asagei Biz

写真はイメージです
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 お笑い芸人の阿曽山大噴火は傍聴歴20年以上の裁判ウォッチャーとして知られている。豊富なキャリアを持つ彼が、その罪名から“激レア”とも言われる事件の裁判を傍聴したという。法廷で明らかにされたヤバすぎる老人ホームの実態とは?


 毎日裁判所に通っていても傍聴する機会が少ないレアな罪名の罪名の裁判がたま~にあります。個人的には20年以上通って初めて傍聴した罪名の裁判傍聴記を。

 被告人は介護士の女性(50代)。罪名は、有印公文書偽造・同行使、保健師助産師看護師法違反。この保健師助産師看護師法違反っていうのが相当珍しい罪名になります。

 起訴されたのは3件。

 一つ目は自宅で知人の看護師免許をコピーして、名前を書き換えて偽造した件。

 二つ目は有料老人ホームで、偽装した免許を行使した件。

 三つ目は2018~2019年に有料老人ホームに入居してる男性に対して、免許が無いのに血糖値測定やインスリン注射を36回行った件。

 看護師免許を持ってない人物がインスリン注射をするデイサービスが存在していた、という衝撃的な事件です。

 検察官の冒頭陳述によると、被告人は専門学校生を卒業後は美容師として仕事をしていたという。

 そして7年前、本件現場であるデイサービス兼有料老人ホームを経営する社長と半同棲生活を送るようになっていたとのこと。そして社長から「看護師を探している」と言われたが、なかなか見つからなかったらしい。

 そこで被告人は10年以上前から霊媒師として人の悩みを聞いていて、その活動の中で知り合った看護師の女性から看護師免許を借りて偽造。その偽造免許を有料老人ホームに提出して血糖値測定・バイタルチェック・インスリン注射などの業務をこなし約1年間働いていた、というのが事件のあらましです。

 霊媒師自体なかなか会う機会が無いけど、看護師を装う霊媒師となると歴史上ほぼいないでしょ。と言うか、社長も同棲するくらいの仲なんだから、被告人が看護師免許を持ってないことは知ってたはずなんですよね。一体何があったのか?

 そして被告人質問。まずは弁護人から。

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