知ってた?月にも彗星のような尾があり、新月の日に長いオレンジ色の尾をたなびかせている (1/2ページ)
地球をかすめて飛び去っていく彗星かと思いきや、ゴージャスな尾を長くたなびかせているのはお月さまだ。
『JGR Planets』(1月28日付)に掲載された研究によると、まるで彗星のようなオレンジ色の尾は、月面に隕石が衝突して舞い上がったナトリウム原子が、太陽放射によって何十万キロも吹き流されたものなのだそうだ。
・新月にたなびく月のナトリウム尾
月の尾、すなわちナトリウム尾が最初に発見されたのは1990年代のことだ。
毎月数日ほど、月は地球と太陽の間を通過する。地球から見える面は影になって、月の姿は完全に見えなくなる。新月だ。月の尾が出現するのはこのときだ。
残念なことに肉眼で見ることはできない。人間の目が検出できる光の50分の1の明るさしかないからだ。しかし高性能な望遠鏡を覗けば、かすかに輝くオレンジ色の光を目にすることができる。
それは太陽の反対側の空をおおう霞のようで、大きさは満月の直径の5倍にも広がる。

credit:James O'Donoghue
・明るさが大きく変化する月の尾
月の尾は、その満ち欠けのサイクルの決まったタイミングで出現する。それなのに、なぜだか明るさが大きく変化する。
アメリカ・ボストン大学の研究グループはその謎を解くために、2006年から19年にかけて全天カメラで月の画像を21000枚撮影した。
そこからはいくつか予想通りのことが確認されたという。たとえば、ナトリウム尾は月の軌道が地球に近寄るほどに明るくなる。
だが意外な事実も判明した。