地球最古の生命体「ストロマトライト」 ごくわずかに現存する生きた個体を発見(タスマニア) (3/4ページ)
世界遺産に登録されているタスマニア原生地域にあるこの湿地には、石灰石とドロマイトの層の上に砂の平原が点在しているという独特な場所だ。
この地質が浅瀬の水質をわずかにアルカリ性つまり塩基性にしている。ところが、泥炭の多い土に囲まれた砂の平原は酸性だ。
そこで、プルームス博士たちはこの特異な土地を調査し、淡水湿地の水源を調べようとしていた。その一方で、ほかの研究者たちはこの一帯の動植物相を記録しようとしていた。
淡水湿地で生きているタスマニアのストロマトライトcredit:Rolan Eberhard(DPIPWE)
黄緑色をしたマット状の奇妙な微生物の集合体を見つけたとき、はっきりと層になっているその形状から、ストロマトライトだとわかりました。
本当に驚きでした。というのも、現代のストロマトライトは、非常に塩分の濃い水域、あるいは地熱で温められた淡水域にしかいないと思われていたからです。
pHが7.5前後(7が中性)とわずかにアルカリ性であることを除けば、湿地の水としてそれほど特異であるとも思えません。
このような少し変わった化学的条件下でもストロマトライトは見つかることがあるので、今回見つかったこの淡水湿地の水は、ほかの場所の水に比べて比較的ラッキーだったといえます。(プルームス博士)
・水中地下のカルシウム含有量と関係性が?
このストロマトライトを構成している微生物は、シアノバクテリア(藍色細菌)やクロロフレクサス、アルマティモナス、アルファプロテオバクテリア、プランクトミケスだったことがわかった。
シアノバクテリアとクロロフレクサスは、両方とも太陽光をエネルギーに変える光合成を行う。アルマティモナスバクテリアは、植物や地熱環境に関係していることがこれまでわかっている。