地球最古の生命体「ストロマトライト」 ごくわずかに現存する生きた個体を発見(タスマニア) (4/4ページ)
アルファプロテオバクテリアは、植物と共生関係を築いているし、プランクトミケスは水生細菌種のグループに入る。
研究チームのひとり、ロラン・エバーハードは、こうした群落は他のストロマトライトで見られることはほとんどないと言う。
この群落のユニークな構成は、ストロマトライトが生息している淡水の水源環境を反映している可能性はある。
しかし、この彼らが生き続けている本当の秘密は、地下水中のカルシウム含有量が高いせいかもしれない。地下水は、石灰とカルシウムの岩盤を通り抜けるときに、カルシウムを吸収する。
ストロマトライトが繁殖していた水源周辺では、死んだカタツムリや中身のない貝殻が山になっていたという。

iStock
貝の多くはカルシウムが沈着することによって負担が大きくなる。だから、カタツムリは、カルシウムの多い水域では生きられず、無防備なストロマトライトを食べたり、その上を這いまわったりはできない。そのため、ストロマトライトが生き残る率が高くなったのではないか。
ストロマトライトが、地球上でこれ以上繁殖していかない理由のひとつに、多細胞生物が進化したせいで、食べられてしまったという仮説をブルームスはたてている。
タスマニアのストロマトライトは、幸運なことに特異な沼沢地の泉で生き残る抜け穴を見い出したのかもしれない。
研究チームは、12月にもう一度、現地を調査する予定だ。この時期なら、ストロマトライトの成長速度や、湿地での生息期間ついてもっと詳しくわかるかもしれないからだ。
「地球の歴史という観点からも、非常に興味深い研究対象だと思います」プルームス博士は言う。
References:phys / Stromatolite/ written by konohazuku / edited by parumo
追記(2021/03/21)ストロマトライトの表記が間違っていた部分を訂正して再送します