元マラソン女王・原裕美子の衝撃インタビュー「万引きという病気」 (1/2ページ)

日刊大衆

画像はイメージです
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 彼女の足の指の爪は、どれ一つとして、きれいに生えているものはない。グニャグニャと波打ったもの、赤黒く変色したもの、極端に小さいもの……。

「だから私は、足の爪にネイルもできないんですよ。年頃なのに(笑)」

 そう言って、原裕美子(39)は明るく笑った。彼女は2008年、北京五輪女子マラソン代表候補になった、元トップランナーだ。

 彼女の足の爪が激しく変形しているのは、その過去の栄光の“代償”である。

「マラソンでは、一緒に走る選手とリズムが合わず地面にぶつけたり、坂道を下るときにつま先が靴の先に当たったりします。すると、爪の中に血豆ができる。それでも走り続けるため、血豆の上に血豆ができて、最後は爪がはがれ落ちます。それを繰り返すうちに、ちゃんと生えなくなるんです。でも、今の私にとっては、この爪も愛おしく思えます。世界のメダルを獲りたいと思って死ぬ気で練習をした自分、ケガで苦しんだ自分、そして人生がうまくいかなくて悩み苦しんだ自分の過去が、ここに詰まっている気がするんですよね……」

 17年8月と18年2月、すでに引退していた原の名前が、メディアで大きく報じられた。理由は、連続して起こした“万引き事件”。特に18年のそれは、前回の事件の執行猶予中に犯した罪とあって、世間に大きな驚きを与えた。

「18年は、実家に近い太田市内のスーパーで万引きをして再び逮捕されました。ただ、万引きの瞬間のことは、頭の中にもやがかかっているようで、思い出せないんです。気づいたら、チョコレート菓子と袋入りのアメを服の中に隠し持っていた。“早くカゴに移さなきゃ”と焦って店内をグルグル回っていたところ、万引きGメンに声をかけられました。私にとって、万引きによる7度目の逮捕でした。やめたくてもやめられない、盗みたくないのに盗んでしまう自分に絶望し、連行された伊勢崎警察署の留置場で、自殺を試みました。でも、情けないことに死に切れませんでした」

■原が患っていた病気

 この彼女の言葉に違和感を抱く人もいることだろう。“盗みたくないのに盗む”万引きなど、あるのか。

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