屈強・頑強・質実剛健!鎌倉武士の強さの秘密は栄養食にあった? (2/4ページ)
さて、鎌倉幕府のポリシーはつまり「質実剛健」にあったわけですが、鎌倉の材木座から発掘された鎌倉時代の人骨には、当時の人々がそのポリシーを貫いていた痕跡が残っていました(ちなみに材木座海岸や由比ヶ浜は、かつて火葬場や処刑場だったとされ、昔の人骨が今でも出てくることがあるとか)。
それらの人骨のうち、男性のものは、ほとんどが武士のものと推測されています。そして彼らの大腿骨は、現代人のものよりも太くてがっしりとしていいました。
当時の男性の平均身長は159センチ(ちなみに女性は145センチ)。今から見れば体躯としては小柄ですが、それでも戦国時代の男性は平均身長157センチとされているので、まだ鎌倉武士の方が頑強です。
そしてその体躯で重い武具をつけて完全武装し、弓を射たり、大太刀を振るって戦うのですから、これはレスラー並みの体力がなければやっていけませんでした。
では、そんな鎌倉武士の頑強さを支えたのは何だったのでしょうか。
それは、何よりもまず「玄米」でした。
鎌倉武士の主食は、一日に「玄米を五合」が基本でした。彼ら武人の食事というのは、基本的には朝と夕の一日二回食です。朝に二合五勺を食べ、夕食として残りの二合五勺を採っていました。武士のこうした食事形態は江戸時代の初期まで続いています。
玄米といえば、ほぼ完全栄養食と言っても過言ではありません。
白米と比べた場合、タンパク質や資質が多く含まれているほか、食物繊維やビタミンB1は約10倍です。玄米五合分のカロリーは約2400カロリーで、これだけでも現代日本人の成人男性の摂取カロリーと同じだとされています。
その上、やわらかい白米と、固い玄米とでは、脳に与えられる刺激が雲泥の差です。
