屈強・頑強・質実剛健!鎌倉武士の強さの秘密は栄養食にあった? (3/4ページ)

Japaaan

固いものを噛む習慣を身に付けると、意志の強さや集中力が鍛えられるとされています。ここ一番の時に――もちろん鎌倉武士にとっては「いざ鎌倉」の時に――頑張りが効く体質になるのです。

そしてこの玄米食を基本にして、和食の基本である「一汁一莱」の習慣ができあがります。この食事スタイルも、突き詰めていくと鎌倉武士によって完成されたものなのです。

また、鎌倉は海が近いことから、イワシやアジなどを多く食べる機会もあったことでしょう。これらの魚は干物にすると頭ごと食べられますし、太い骨格を維持するためのカルシウムの供給源としてもピッタリです。

極めつけの梅干しパワーで一騎当千

さらに、鎌倉時代の『世俗立要集』によれば、鎌倉武士の膳には「梅干し」が用いられていたそうです。

これも注目に値します。梅干しの酸味には、疲労物質である乳酸を分解し、排除する作用があります。また殺菌作用や血液浄化の働きもあるので、自然治癒力や病気に対する抵抗力がアップするのです。

少しでも健康食のことを調べたことがある人なら、この鎌倉武士の「玄米飯、一汁一菜、梅干し」という献立の完璧さにはため息をつくのではないでしょうか。

ちなみに、『平家物語』にこんなエピソードがあります。鎌倉幕府が開かれるよりも前の1183(寿永2)年、平氏一族を放逐して京の町に入った木曽義仲の陣所に、朝廷の使者がやってきました。

この使者は、公家の猫間中納言光隆。ちょうど食事時だったので、義仲は、光隆に料理を出すように命じます。

この時のメニューというのが、山盛りのご飯に三種類のおかず、ヒラタケの汁というものでした。ところが、光隆は食器の汚さに辟易して、我慢して食べるふりだけをしてさっさと帰ってしまったのです。

このあたりから既に、武士と公家の「食」に対する考え方や感性の違いははっきりしていたのでしょう。

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