白鳥の謎行動。ピンポンダッシュならぬ、郵便受けガタガタ攻撃の騒音に怯える住民たち(イギリス)
白鳥が王室の財産とされているイギリスでは、白鳥を丁重に取り扱わなければならない。だが、ちょっとヤカラなところがある白鳥の場合には、駅に進入して駅員を困らせたりと、いろいろやらかしているようだ。
そして今回、イギリスのとある住宅街で、激しい騒音をもたらす白鳥が住民たちを恐怖に陥れている。ピンポンダッシュならぬ郵便受けガタガタ攻撃だ。
住民によると問題の白鳥はセドリックという愛称で、毎年決まった時期になると住民らの家に立ち寄るのだそうだが、何が楽しいのか、くちばしで玄関ドアの郵便受けをガタガタいわせる遊びに夢中なのだそうだ。
セドリックによる郵便受けへの襲撃は1回最長3時間におよぶこともあり、その「ノックの音」に気が狂いそうと訴える住民もいるほどだ。
Pesky swan enjoys knocking on doors with his beak | SWNS
・一体なぜ?くちばしで郵便受けを鳴らす白鳥セドリック
ノーザンプトンのセルストン・ウォークのとある住宅街。そこに暮らす住民は定期的に繰り返される1羽の白鳥の謎行動に悩まされている。
セドリックという通り名で知られるその鳥は、どういうわけか住宅の玄関ドアにある郵便受けに執着しており、毎年春から夏にかけてこの付近の住民宅を訪れては、くちばしで郵便受けをガタガタ鳴らすのだ。

・5年前から定期的に行われる郵便受けガタガタ攻撃
数ある被害宅の中でも特に狙われているというのがスティーブン・レッグさん(70歳)の家だ。彼によると、セドリックは7~8年前から近くの湖で仲間と一緒に暮らしているという。
そして5年ほど前、突然スティーブンさんの家をロックオンしてからというもの、玄関の郵便受けを鳴らすようになった。
一度姿を現したセドリックの訪問期間はたいてい夏の終わりまで。つまりスティーブンさんにとって夏は苦しみの季節になったのだ。
セドリックはまず蓋をついばみガタガタ鳴らし、次にくちばしで金属部分をぶん殴ってものすごい騒音を出します。直接的な被害はありませんが、家全体に響き渡るほどの音ですからかなりイライラします。
それは3時間連続の時もあれば、1、2回で終わる時もあります。でも本当にうるさくてたまりません。

・音で阻止も失敗。毎年のノックの音に気が狂いそう…
この事態に悩んできたスティーブンさんは、鳥が嫌がる音でセドリックの阻止を試みたこともある。だが結局その効果はみられず、逆に惹きつけてしまったような気さえしている。
全然役に立たちませんでした。逆に彼のやる気を煽ったかもしれません。そのために私が費やした30ポンド(約4500円)は完全に無駄でしかなかった。
かくしてセドリックの異様な習慣に心が折れたスティーブンさんは、郵便受けの奪還を断念。恒例のノックが始まるとドアごと郵便受けをすっかり覆い、代わりに自宅の窓を開けて郵便物を投げ込んでもらうスタイルで過ごさざるを得ないという。
今では白鳥の行動を「理解するのは不可能」と語り、私たちは夫婦そろって少しずつあの音に狂わされているんです、とつぶやいていた。

・傍観者にとっては一種のイベント?騒音に慣れたという住民も
同じく地元住民であり、セドリックの撮影もしている元看護士ウェンディ・ハワードさん(63歳)は、その様子を「けっこうなイベント」と評し、笑いながらインタビューに応じた。
郵便配達員が手紙を入れた時の音みたいな感じ。セドリックはくちばしを突っ込んで金属の蓋を上げては放すんです。
その時のうるさい音がずっと続くんですよ。去年もほぼ同じ時期だったから営巣期で空腹なのかな?と思ったり。最初は目を疑いましたが、もう慣れてきました。
ただ彼女の自宅は幸いにして狙われたことがないため、そのコメントはあくまでも傍目からの感想である。また実際のところ、その音は相当あたりに響くらしく彼女はこうも語っている。
まあでもほんとにひどくうるさいから、私の家でなくてよかったわ。
・縄張りや食べ物にまつわる行動?昆虫目当て説も
セドリックの騒々しい行動の理由はいまだ解明できないが、現時点では縄張り行動または食べ物を求める行動の可能性が高いとみられている。
だがスティーブンさんは「その湖で鳥に餌をやる隣人がいるから空腹なんてありえない」と語っており、彼の望みすらわからない…と途方に暮れている。

この状況について観察を行った王立動物虐待防止協会は、セドリックが玄関ドアにいる昆虫をこすり落とそうとしている可能性を示唆した。だがスティーブンさんは「うちの郵便受けの中に昆虫などいません」と語る。
ロックオンされた住民にとっては迷惑極まりない白鳥の謎行動。毎年決まった季節になると気が狂いそうな騒音に悩まされるなんて気の毒な話だが、白鳥が王室の財産である以上は耐えるしかないのか。
あるいは、もっと興味を引きそうな遊び道具を開発するとか?
References:unilad / youtube / nypostなど /written by D/ edited by parumo
追記:(2021/03/30)本文を一部訂正して再送します。