受刑者の更生に必要なのは保護観察官の教育。共感力訓練を行うことで再犯率が低下することが判明(アメリカ) (2/3ページ)

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・保護観察官の共感を育むトレーニングを実施

 『PNAS』(3月29日付)に掲載された研究では、アメリカの大都市で任務をこなす保護観察官216名に参加してもらい、共感を育むトレーニングを受けてもらった。

 参加した保護観察官が担当する仮出所者(執行猶予中の人も含む)は2万人以上だ。そんな彼らがオンラインで受講した30分間のトレーニングは、職務の目的意識を高め、仮出所者の立場を理解できるように設計されていた。

 トレーニングではたとえば、「保護観察官と仮出所者が尊重・敬意をもって接されていると感じられることが重要な理由は何か?」といった質問に答えたり、将来的に保護観察官になるだろう人宛に、過度に冷酷になってしまうことを防ぐ方法や人間性を忘れないようにする方法といったアドバイスを書いたりする。

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・保護観察官の共感力トレーニングにより再犯率が13%低下

 それから10か月後に仮出所者の再犯率を調べてみたところ、共感トレーニングを受けた保護監察官が担当したグループのそれは、別のトレーニング(テクノロジーで集団をまとめる方法)を受けた保護観察官が担当したグループよりも、13%低かったとのこと。

 こうした再犯防止効果は、保護観察官の人種・性別・勤続年数・所属部署といったものに関わりなく得られたそうだ。
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