若き主砲・岡本和真を開花させた教え/内田順三が激白「スター選手秘話」(3) (2/3ページ)

Asagei Biz

18年の監督最終シーズンに抜擢したのが、打率3割、本塁打30本、100打点を球団史上最年少で叩き出し、現在もチームの4番で活躍している岡本和真(24)だった。内田氏は、岡本のバッティング技術向上にもひと役買っていた。

「岡本はかつて、高校時代に日本代表の4番で、将来のジャイアンツを背負うプレッシャーも強かったのでしょうか。遠くに飛ばそうと意識するあまり、スイングを狂わせる時期がありました。そこで繰り返し伝えたのが『ちゃんとバックしなさい』のひと言。つまり、打席ごとに『復習』するように伝えたんです。今の時代は、指導者が選手のミスに対して?ることが妙手ではありません。ステップの仕方、トップの位置や始動のタイミングを振り返り、次の糧にすることで打者として成長するんです。

 さらに、スイングに『間』を作る練習にも取り組みました。『1、2、~3』で振るために女房の名前を貸すこともありました。『かずよじゃないぞ。かず~よだよ』って(笑)」

 内田氏の独創的でユニークな練習法が功を奏したのは、阿部慎之助(42)もしかり。代名詞ともなった「ツイスト打法」は試行錯誤の連続から編み出されていた。

「阿部が新人の頃に、体が前に突っ込むキライがあった。そこで、『練習ドリル』という名目で、打つ瞬間に腰を逆方向にひねる『ツイスト』の動作を取り入れた。いわば、体の開きを我慢して打つことで、バットを最短距離で出すことができ、逆方向にも強い打球が打てるようになります。それが狙いだった。

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