若き主砲・岡本和真を開花させた教え/内田順三が激白「スター選手秘話」(3) (3/3ページ)
この動きを習得するために『かかとを上げずに、両足を固定して打つ』『軸足を浮かせながら打つ』と、徹底して2つの動作を繰り返すよう指導しました」
巨人歴代の遊撃手の中で最高傑作の呼び声が高いのは坂本勇人(32)だろう。昨シーズンには史上2番目の若さで2000安打を達成した。
「坂本は実力もさることながら、運も持ち合わせた男でした。彼は1年目の春季キャンプからツイていましたね。原辰徳監督(62)に顔見世のために呼ばれた1軍の紅白戦で、いきなりヒットを打って覚えめでたくなった。確か、プロ初安打も決勝点でしたよね。2年目にレギュラーだった二岡智宏(44)がケガで離脱したのもラッキーだった。当時、守備に定評のある寺内崇幸(37)を推す声もありましたが、打撃と将来性を見込んで、坂本がショートのレギュラーに抜擢されました。『運も実力のうち』とはよく言ったものです」
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