新選組4人相手に死闘を演じ「ぜんざい屋事件」に散った志士・大利鼎吉が詠んだ辞世の心【前編】 (3/4ページ)

Japaaan

「御用改めである!」

「おのれ、ここで捕まってなるものか!」

敵味方入り乱れての大乱闘で、鼎吉は新選組の武田観柳斎(たけだ かんりゅうさい。五番組隊長)らしき敵と闘ったと言います。

池田屋での暗闘(イメージ)。

はっきり判らないもんなの?と思ってしまいそうですが、お互いが堂々と名乗り合う一騎討ちならいざ知らず、互いの顔も(恐らく)知らず、灯りも消した暗闇でのことですから、後の記録や証言をすり合わせた結果、
「あぁ、俺はあの時、多分アイツと闘ったんだろうな」
などとおぼろげに判ったのでしょうが、当時そんな呑気なことを思う暇もなく、鼎吉は逃げ遅れたのか、生け捕りにされてしまいます。

「土佐脱藩、大秋鼎(おおあき かなえ)を捕らえたぞ!」

大秋鼎とは鼎吉の変名で、大「利」を同じ禾編(のぎへん)の「秋」に、鼎吉から吉の字をとって訓読みの「かなえ」としたのでしょう(異説あり)。ただ、吉を除いたことが凶と裏目に出てしまったのでしょうか。

「くっ、殺せ!」

池田屋に乗り込む当初、新選組当局では「尊王攘夷派の方が多数だから、斬り捨てもやむなし」という方針でしたが、次第に形勢が逆転すると「なるべく生け捕りにせよ」と方針転換。

お陰で命拾いした鼎吉は、ドサクサに紛れて脱出に成功。長州藩の同志たちと再合流し、破れかぶれの実力行使に臨みました。

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