地元民しか発音できない? 北国で使われている「怠け者」を表す方言 (1/2ページ)
日本各地に存在する「標準語ではうまく説明できない方言」や「意味が限定的すぎる方言」。
地元であれば一言で意味が通じるのに、いざ標準語にしようとするとどう説明していいか分からない。何とか言い換えても、細かなニュアンスが上手に伝わらず、もどかしい思いをしている地方民も多いとか。
また中には、地元では使い慣れた言葉を地元以外の場所で使ったら通じず、
「えっこの言葉って標準語じゃなかったの?」
と驚くという体験もしばしばあるらしい。
Jタウンネットでは、そんな方言の情報を募集している。
今回は全国から届いている投稿メールの中から、山形県の読者が「標準語だと思っていた」という「へやみ」という方言を紹介する。
「何言ってるの?」と言われ初めて方言だと...山形県出身の40代女性から、編集部にこんなメールが届いた。
「こちらに上京して共通語だと思って使ったら友達に『何言ってるの?』と言われ初めて方言だったんだと気づいた言葉で『へやみ』という言葉があります。どういう意味かと聞かれて説明に困りました」
山形県出身の投稿者が上京して「説明に困った」というこの言葉。
早速、「日本国語大辞典(小学館、ジャパンナレッジ版)」で調べてみた。
すると、「せやみ(背病み)という項目の中に、「へやみ」は載っていた。投稿の通り、山形で使われる形だという。
「せやみ(へやみ)」とは、
「ものぐさ」「怠け者」
という意味の方言。
主に秋田県、山形県、また、岩手県や新潟県の一部で使用されているようだ。
また、日本方言大辞典(小学館、ジャパンナレッジ版)も見てみると、
「せやみこき」「へやみこき」「しやみこき」「ひやみこき」
というバリエーションもあるようだ。地域によって発音が微妙に違ってくるらしい。