本気の大きさ。世界8種の大型犬図鑑 (4/6ページ)
“ここにひとつの亡骸(なきがら)が眠る
その美しさは虚栄に通じることなく
強さは尊大に通じることなく
勇気は蛮行に堕することなく
人の美徳をすべてそなえ
悪徳には染まらなかった
この言葉も、人に手向けられたものならば
虚しき追従となろう
だがここに悼むのは
ボースンなる犬”
・6. セントバーナード
スイスアルプスの山岳救助犬。体高36インチ(91センチ)。ペットとしても最適だが、子犬の頃にちゃんとしつけて、命令に従わせるようにしないと、荒っぽい性格になってしまう可能性がある。
しつけができていれば、子供のいい相手になるが、番犬としては理想的とはいえないかもしれない。侵入者には吠えるが、彼らの大きな図体が抑止力になる程度だ。
サッカーチームのマンチェスター・ユナイテッドは、セントバーナードがいなければ、現在存在していなかったかもしれないという逸話がある。
1902年、チームは破産しかけていて、資金が必要だった。チームのキャプテン、ハリー・スタフォードは自分の飼っていたセントバーナードを連れて行って、大金持ちのビール製造王、JH・デイヴィスの関心を引いた。
デイヴィスは犬を気に入って買い取りたがったが、スタフォードは断り、クラブ全体を買わせるよう、うまいこと話をもっていったのだ。
・7. レオンベルガー
南西ドイツ原産。