トイレがお気に入り?戦国大名・武田信玄のトイレは理想的なワーキングスペースだった! (2/5ページ)

Japaaan

月岡芳年「芳年武者无類 武田大膳大夫入道信玄」

そんなトイレの可能性?に着目したのが、かつて「甲斐の虎」と恐れられた戦国大名・武田信玄(たけだ しんげん)

そのポテンシャルを最大限に引き出したトイレが、武田家の本拠地である躑躅ヶ崎館(つつじがさき。現:山梨県甲府市)にあったそうですが、信玄公は一体どんなトイレを使っていたのでしょうか。

セキュリティ万全!居心地も最高な信玄公の特注トイレ

…信玄は御用心の御ためやらん、御閑所(ごかんじょ)を京間六帖敷(きょうまろくじょうじき)になされ、たたみを敷、御風呂屋、椽の下(縁の下)より、とひ(桶)をかけ御風呂屋(浴室)の、げすい(下水)にて、不淨をながす様にあそばし…

※高坂昌信『甲陽軍鑑(こうようぐんかん)』品第33より。

【意訳】
……信玄公は用心のためトイレを六畳の広さに造り、浴室から縁の下に樋を通し、残り湯を流して排泄物を処理するようにし……

信玄公のトイレは6畳間の広さがあったと言いますが、この「御用心の御ため」とは、不意の襲撃を受けた際に、すぐ刀を抜いて応戦できるよう、また壁から槍を突き出されてもすぐには届かない距離をとったものです。

また、これだけの広さがあれば信玄公以外にも人の出入りが可能で(入りたくありませんが)、武田家が駆使していた忍びの者からの報告を受けるのに使っていたという説もあるようです。

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