トイレがお気に入り?戦国大名・武田信玄のトイレは理想的なワーキングスペースだった! (3/5ページ)
トイレなら人目につきにくいですしね。
「……申し上げます」トイレの個室は、密談に最適?(イメージ)
畳を敷いたのはやはり縁の下から刀など突き上げられないよう、畳の芯に何か硬いものでも入れておいたのでしょう(少なくとも、単なる板張りよりは防御効果が高まります)。
そして先進的な水洗トイレ。日本では20世紀後半まで(何なら21世紀の令和でも)汲み取り式トイレが少なからず使われている中、400年以上先取りしていたとは驚きです。
排泄後に鈴を鳴らすと、家臣が風呂の残り湯で排泄物を流す仕組みになっており、流した排泄物は敵の忍びに信玄公の体調を探られないよう、鯉に食わせて証拠を隠滅する用心ぶりでした。
他にも部屋の四隅に香炉をおいて伽羅(きゃら。お香)を焚かせ、快適な空間を維持させたと言います。信玄公はトイレを「山(甲州山)」と呼んでいたそうで、その意(こころ)は「山には草木(くさき)が絶えぬゆえ」とのこと。ダジャレですね。