渋沢栄一記念財団が、日本近代化の様子がわかる「実業史錦絵」をオンラインで多数公開中 (1/4ページ)
東京・北区にある「渋沢史料館」を運営する渋沢栄一記念財団では、実業史錦絵プロジェクトとして、明治日本の近代化における実業のさまざまな場面を描いた錦絵をオンライン公開しています。
錦絵とは、多色刷りの浮世絵を指します。写真が普及していなかったころの視覚的な伝達手段、メディアとしての役割を持っていました。
東京汐留鉄道舘蒸汽車待合之図 出典:国立国会図書館デジタルコレクション社会全体に革新が起こった明治期には、その様子を伝える錦絵がいろいろな形で出版されました。
「実業史錦絵」とは、錦絵のうち、ものづくり、産物、職業など、産業シーンを描いた作品を渋沢栄一記念館がまとめたものです。
実業史錦絵には「大日本物産図会」、「諸工職業競」、「衣喰住之内家職幼絵解之図」などのシリーズを始め、鉄道や工場、博覧会など、当時の新しい産業や近代化の様子を示した作品が含まれます。