戦国乱世から太平の世へ…新時代に適応した忍者・鳶沢甚内の転職エピソード (2/6ページ)
「へへっ……忍び込むのは得意なんでね」
手に職はつけておくものだ……と思っていましたが、同じことを思っていた忍者崩れがたくさんいたようで、時代が下るにつれて同業者間の競合が激しくなっていきます。
人間、競合相手がいると切磋琢磨して自分を高めるよりも、手っ取り早く相手を引きずり下ろすことを考えるもので、風魔小太郎を密告する者が現れました。
ライバル・向崎甚内を制する「お奉行様、あっしがヤツの居所をお教えしやすぜ……」
その名は下総国向崎(現:茨城県守谷市)の盗賊・向崎甚内(こうさき じんない)。
これまた出自不明の胡散臭い人物ですが、一説には「元は武田(たけだ)の忍びで、高坂弾正(こうさか だんじょう。昌信)の子or孫」と称したとかしないとか。
「御用だ!」「御用だ!」
「あの野郎、同業者を売るとは仁義ってモノを知らねぇのか!」
かくして慶長8年(1603年)に風魔小太郎は捕縛・処刑されてしまいましたが、鳶沢甚内はたまたまアジトに不在、運よく逃れることが出来たそうです。