子犬は生まれつき人間とコミュニケーションできる能力を持っている(米研究) (2/4ページ)

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pixabay

・生後8週目の子犬375匹を使って実験

 ブレイさんと同僚は、アメリカの介助犬組織『Canine Companions』で10年にわたり犬と一緒に働いてきた。

 今回、同組織にアクセスし、チームは生後8週目のゴールデン・レトリバーとラブラドールの子犬375匹を使って実験。人間との相互作用に対する応答性と、協力する意欲を測定するため、様々なタスクを完了するよう求めた。

 その結果、ボディランゲージを介して対話する子犬の能力の、少なくとも40%は先天的なものであり、残りは個々の人間との関係に影響されることが判明した。

 生後2か月の子犬は、人が物を指差していることを既に認識し、話しかけられるとその人の顔をじっと見つめた。

 また、カップの下に隠した食べ物を指差して実験したところ、子犬の約70%がそれを見つけることができたという。

 最初から成功率が高かったこの実験で、子犬は学んで仕事を覚えていくよりも、その能力が遺伝的に備わっていることをチームは発見した。

 しかし、2つのカップのうちの1つに食べ物を隠し、人間が犬に指差すなどのコミュニケーションを取らなかった実験では、カップの下の食べ物を見つけた犬の確率は低かった。

 更に、子犬に赤ちゃん声で話しかけると、平均6秒以上、犬はその人に視線を注ぎ続けた。別の実験では、子犬が餌の入った箱を開けられなかった時、人の顔を1秒ほど見ただけで、特に助けを求めようとしないこともわかった。
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