「モノ」と「人」のハートフル関わりを描いた中田花奈の個人PV【乃木坂46「個人PVという実験場」第20回1/5 (1/3ページ)

日刊大衆

※画像は『中田花奈1st写真集 好きなことだけをしていたい』より
※画像は『中田花奈1st写真集 好きなことだけをしていたい』より

乃木坂46「個人PVという実験場」

第20回 乃木坂46が「人間ならざるもの」を演じるとき 1/5

 乃木坂46の個人PVは、メンバーが「演じる」ための機会を提供する側面を持っている。俳優を継続的に輩出するグループとしての乃木坂46を考える際、こうした映像コンテンツは重要な機能のひとつを担ってきた。

 このとき、メンバーたちが表現するのは、必ずしも「人間」ばかりではない。メンバーの身体を通じて、ときには人間ならざるものの「人格」が上演されることもある。生身の人間ではないものを登場人物にしながら、演技を通じてそれらに魂を吹き込み、その設定ゆえの悲哀とおかしみを交錯させてゆく。

中田花奈の「HATSUKOI」

 そうした人間ならざるものを主役にしたドラマは、グループにとって初めての個人PVですでに試みられている。それが、2012年のデビューシングル『ぐるぐるカーテン』に収録された中田花奈の個人PV「HATSUKOI」(監督:高松明子)である。

https://www.youtube.com/watch?v=BNqB6sbCoMM
(※中田花奈個人PV「HATSUKOI」)

 植田圭輔を共演に迎えたこのショートムービーは、放課後の教室で片思いの男子生徒が部活動から戻ってくるのを待つ中田の姿から始まる。

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