前田慶次、長坂信政!戦国武将の憧れ・朱槍を許された猛将たちのエピソードを紹介 (4/4ページ)
血鑓九郎と似た音の「茶利(ちゃり)九郎」とも呼ばれた(書かれた)そうですが、何だかチャリ(自転車、小銭)みたいでちょっと軽い響きになりますね。茶の湯にも嗜みがあったのでしょうか。
終わりに以上、朱槍で有名な2人の戦国武将を紹介しましたが、更に調べればまだ他にもいるかも知れません。
(あるいは、武功一等の者に朱槍を許す制度があまり普及していなかった可能性もあります)
「俺だって、いつかは皆朱の槍を……」奉公に励む足軽(イメージ)
武士であれば誰もが憧れたであろう武功一等の証ですが、いざ許されて持ってみると、当家第一の槍に恥じぬ働きを求められ、また戦さ場では功名を狙う敵の標的ともなったことから、そのプレッシャーはより重く感じられたことでしょう。
※参考文献:
黒川眞道 編『越後史集 天 国史研究會蔵版』国史研究會、1916年5月
橋本玉蘭斎『徳川東国武勇伝』平凡社、2006年6月
一個人編集部『戦国武将の知略と生き様』KKベストセラーズ、2014年4月
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