葬儀葬式や宗教儀礼が遺族に施すグリーフケアとしての役割とは (3/3ページ)

心に残る家族葬

決して悲嘆は病的なものでないと考え自発的に課題に取り組むことが好ましい。中島はこうした課題をクリアしていくことによって「苦しむことに向けられていたエネルギーは、新たな関係に向かっていく」と述べている。このグリーフケアの考え方と葬儀・宗教儀礼には共通する要素がある。葬儀・儀礼が死、死者に関わる先人の智慧によるものであるならば当然のことだろう。一様に古臭いもの、非効率なものと切って捨てるのは賢明とは言えない。死が身近になってしまったこのご時世だからこそ見直してほしいことである。

■参考資料

■小西聖子/白井明美「『悲しみ』の後遺症をケアする グリーフケア・トラウマケア入門」角川学芸出版(2007)
■中島由佳利「遺された人々の心の声を聴く」三一書房(2008)
■ジョージ・M・バーネル/エイドリエン・L・バーネル「死別の悲しみの臨床」医学書院(1994)
■ハロルド・G・コーニック「スピリチュアリティは健康をもたらすか: 科学的研究にもとづく医療と宗教の関係」医学書院(2009)

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