大河ドラマ「鎌倉殿の13人」佐藤浩市の熱演に期待!上総介広常の強烈なキャラクター【上】 (6/7ページ)
歌川国久「石橋山高綱後殿高名図」
対する頼朝公の軍勢は、石橋山の惨敗から海を渡って房総半島へと逃れ、やっとこかき集めた数百騎。
そこへ広常の二万騎が加わるとなれば、きっと下へは置かないどころか、頼朝公を我が意のままに出来るやも知れません。
「さぁて、そろそろ合流してやろうかのぅ……」
もはや頼朝公から催促の使者も来なくなったころ(きっと諦めたのでしょう)、ようやく重い腰を上げた広常は「大軍を連れて来てやったぞ。ほれ、泣いて感謝しろ」とばかりの態度で馳せ参じますが、頼朝公の返答は意外なものでした。
頼朝公の将器に惚れ込む「……今さら、どの面下げてやって来た」
なんと頼朝公は、自分の20倍以上もの援軍を拒絶してのけました。もしここで広常の損ねてしまえば、一気に包囲殲滅されてしまうのは間違いない状況下にもかかわらず、です。
「あの小童……!」
かつて石橋山で大庭景親(おおばの かげちか。三千騎)如きに惨敗させられた分際で、我らが二万騎を軽んずるとは……大いに腹を立てた広常ではありましたが、その一方で感心もしていました。