戦国武将の「老後と終活」を暴く〈あぁ、憐れ…〉真田昌幸は金の無心で怒濤の手紙攻撃 (3/3ページ)
秀吉時代にバテレン追放令が出され、大名のキリスト教入信が禁じられても信仰を捨てなかったため、右近は領地を没収されることに。その後、家康が出したキリスト教禁止令で国外退去処分。右近は海路で長崎を経て、フィリピン・ルソン島のマニラへと追放された。マニラではスペイン人のルソン総督はじめ多くの市民に盛大な歓迎を受けるが、高齢での船旅もあって40日後に熱病にかかり、そのまま亡くなってしまう。
現地ではカトリック教会の大規模な葬式が行われ、高山右近が埋葬された場所には現在、銅像が建てられている。マニラでの老後は、短いながらも、信仰に生きた右近にとっては満足なものだったに違いない。
武田信虎は、息子の武田信玄に国を追放されたダメオヤジというイメージだが、信玄に帰還を拒まれて、娘婿の今川義元の世話に。今川家中では厚待遇で悠々自適な日々を送り、その後、義元が信長に討たれたあとは、今川家から出て京都へ。文化的な暮らしを送っている。信玄が死んだあとには武田領に戻って武田勝頼とも対面し、81歳の生涯を閉じることに。
追放されても武田家からは相当な隠居料が支払われていたともいわれ、さすがは「腐っても武田家」といったところか。
小栗さくら(おぐり・さくら)博物館学芸員資格を持つ歴史タレント。大河ドラマの公式イベントほか、歴史テーマの音楽ユニット「さくらゆき」、小説、作詞、講演などマルチに活動中。
桐畑トール(きりはた・とーる)72年、滋賀県生まれ。「ほたるゲンジ」を結成。戦国マニア芸人による戦国ライブなどを行う。「伊集院光とらじおと」(TBSラジオ)のリポーターとして出演中。
河合敦(かわい・あつし)65年、東京都生まれ。多摩大学客員教授。歴史家として数多くの著作を刊行。テレビ出演も多数。近著:「最新の日本史」(青春新書インテリジェンス)。
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