藤井聡太と‶天敵″豊島将之(1)渡辺名人との三すくみ状態 (1/2ページ)
16年に14歳2カ月の史上最年少棋士としてデビューして以来、数々の最年少記録を塗り替えてきた藤井二冠。その勝率は8割4分と破竹の勢いは止まらない。しかし、その前に大きく立ちはだかるのが豊島竜王だ。王位戦第2局を終えて2勝7敗。若き天才棋士が勝てない理由と最大の難局を全方位解剖する。
「藤井さんらしくない」
「見たことのない一方的な負け方だ」
6月29・30日に行われた、お〜いお茶杯王位戦第1局。挑戦者に豊島将之竜王(31)=叡王と合わせて二冠=を迎えての7番勝負初戦で、藤井聡太二冠(18)の一方的な敗戦ぶりに解説陣も一様に首を傾げるばかりだった。8時間の持ち時間のうち1時間40分を残しながら、終盤の粘りも見せない、まさに藤井二冠らしからぬ惨敗となった。
この試合の経過を、屋敷伸之九段が解説する。
「先手番の藤井王位が『相掛かり』で臨むと、豊島竜王は真っ向から応酬するという、序盤から激しい戦いとなりました。初日の封じ手は豊島竜王。