武士の身分を剥奪、首級を晒され…明治時代、日本の法律整備を急いだ江藤新平の最期 (1/4ページ)

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武士の身分を剥奪、首級を晒され…明治時代、日本の法律整備を急いだ江藤新平の最期

激動の幕末維新を乗り越えて時は明治。西欧列強に肩を並べるべく近代化を推し進めていた日本にとって、きちんとした?ルールの整備はすべての基本となるものでした。

明治新政府で司法制度の整備を担当した元佐賀藩士・江藤新平(えとう しんぺい。天保5・1834年生~明治7・1874年没)はフランスの民法を採り入れるべく、その翻訳に取り組むのですが……。

「誤訳も亦妨げず、唯速訳せよ」

「文中にある『フランス』を『日本』に置き換えるだけでもよいから、とにかくすぐに訳すのだ!」

日本の近代化・司法整備に大きく貢献した江藤新平。Wikipediaより

新平はフランス民法の翻訳に際して巧遅よりも拙速を貴ぶ方針をとり、しばしばそう発破をかけたそうですが、現実にはそんな簡単にはいかないものです。

「そうはおっしゃいますが、日本語とフランス語では微妙なニュアンスが違いますし、そのまま適用するのはトラブルの元になりかねません」

「そうです。日本の根本ルールとなる民法だからこそ、充分な時間をかけてでも間違いのないように翻訳すべきではないでしょうか」

翻訳に当たっていた官僚たちは口々にそう言いますが、新平には新平の考えがありました。

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