東京オリンピック開会式で海老蔵が魅せた!歌舞伎「暫(しばらく)」の単純痛快な物語 (2/4ページ)

Japaaan

いよいよ処刑が執行されようとするその時、義綱の家来である鎌倉権五郎景正(かまくらの ごんごろうかげまさ)が颯爽と登場。

「暫く!(ちょっと待った!)」
※このセリフがタイトルの由来です。

手下どもをなぎ払い、みんなを助け出した権五郎は武衡を論破して謀叛の野望をくじき、これで一件落着めでたしめでたし……。

「え、これだけ?」はい、これだけ。ほぼ出オチです。

絶望的な状況下、誰もが悪に屈せざるを得まいと諦めかけていたその時、あの男だけは諦めず、一発大逆転の奇跡を起こすみんなのヒーロー・権五郎

「暫く!」

武衡の手下らをなぎ倒す権五郎(中央)。歌川国貞「吉例 暫」

そのカッコよさ以外は正直どうでもいい(※)と言わんばかりの勢いで発せられる一声は、まさに歌舞伎が表現する庶民の反骨精神を象徴するものと言えるでしょう。

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