本当にあった世にも奇妙な疫病。感染すると死ぬまで踊り続ける「踊りのペスト」 (2/5ページ)

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・1か月で400人が踊り狂う
 中でももっとも有名なものは、フランス、ストラスブールで1518年7月に発生したものだろう。

 フラウ・トロフィアという女性が、通りでいきなり踊り出した。トロフィアは昼も夜も踊り続け、4日後にはほかにも33人が踊り始めた。その人数は1ヶ月のうちに、400人にも膨れ上がった。
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ピーテル・ブリューゲル「踊り病」1518年 / image credit:public domain/wikimedia

 当時、ストラスバーグ当局は、この「踊りのペスト」は"血の気"が原因だと信じ、ふたつの市庁舎や穀物市場を開放して、踊り手のために木製のダンスステージまで作って、専用の楽団まで雇った。

 ストラスバーグ市議会の議事録、医師のメモ、宗教の説教、地方や地域の年代記などの記録には、1518年8月までに、踊り狂った多くの人々が死んだとある。9月には、市は残った踊り手たちを山の上の聖堂に連れて行き、そこで祈祷をさせた。
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