人は写真の中にうつっている写真の人物に対して現実感が乏しくなり、普通ならできる配慮ができなくなる (1/3ページ)

人は、写真の中に映っている写真の中の人物に対して現実感が乏しくなり、普通ならできる配慮がしにくくなる。そんな「心の層」が写真にはあるのだそうだ。
何を言っているかよくわからない人の為に説明しよう。
例えばあなたが、あなたの顔写真の横に立っていたとする。そして誰かがその場面をカメラで撮影したとしよう。すると写真にはあなたの顔と写真の顔が写っている。
ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)の心理学者アラン・キングストン博士によると、人はその顔写真をその横に写っているあなたの顔ほどリアルに感じられないのだという。
・人は現実感に乏しい人物を思いやれない
人は目の前にいる生身の人間と、人間の写真をはっきり区別することができる。ところが、それだけでなく、写真に写る生身の顔と写真の顔まで区別していたのだ。
そして後者をそれほどリアルなものと感じられない。だから、その人物について真面目に考察したり、注意を向けたりといったことがやり難い。
『PNAS』に掲載される予定の実験では、写真の中の写真の人物にはあまり寄付が集まらないことが明らかになっている。