『ヒロアカ』爆豪勝己の“いじめ問題”再燃! フィクションにも広がるキャンセルカルチャー

まいじつ

『ヒロアカ』爆豪勝己の“いじめ問題”再燃! フィクションにも広がるキャンセルカルチャー

先日、オリンピック開会式で楽曲を担当する予定だったミュージシャン・小山田圭吾が、過去の「いじめ」によって大炎上。いじめは取り返しがつかない行為なのだ…という認識が、あらためて広がることとなった。こうした流れはフィクションの世界にも及んでいるようで、人気漫画『僕のヒーローアカデミア』をめぐって激しい議論が巻き起こっている。

※『僕のヒーローアカデミア』最新話の内容に触れています

一部界隈では有名な話だが、同作では第1話からインパクトの強いいじめシーンが描かれていた。中学生の緑谷出久はヒーローになることを目指していたのだが、幼なじみの爆豪勝己はそれを許せなかったようだ。大切に書き溜めていたノートを爆破し、志望校を受けないように言いつけた上で、「屋上からのワンチャンダイブ」を示唆する。

主人公の挫折を描くのはフィクションの常とう手段だが、あまりに過激な描写だったため、拒絶反応を示す読者も。その後、同作は大ヒット作品となり、爆豪は作中トップクラスの人気キャラクターとなるものの、「爆豪のいじめだけは許せない」という声も多かった。

そんな中、8月10日発売の『週刊少年ジャンプ』36・37合併号に掲載された第322話『大・爆・殺・神ダイナマイト』で大きな転機が。爆豪がなぜいじめを行ったのか当時の心境を打ち明け、「今までごめん」と頭を下げたのだ。たんなる言葉での謝罪ではなく、誠実な態度を見せるものだったため、これにて〝禊〟が済んだという見方もある。

過去の罪は簡単には消えない? 賛否両論の議論に!

しかし、あまりに過激ないじめ描写だったためか、謝罪を受け入れられないという読者も多い様子。ネット上では、《自殺教唆までした奴が今更謝罪したところで許されるわけねえだろ》《爆豪を肯定できる人間はいじめる側の人間なんだろうな。いじめ加害者に謝る権利なんかないよ》《一方的ないじめっ子がいきなりこれはねぇ、緑谷少年が聖人でなければ許されなかったよ…》といった反発の声が。

また爆豪のいじめ描写から謝罪までの間に、約7年の時が流れているのも気になるところ。「謝罪が遅すぎる」という意見も多く、《今週のヒロアカの緑谷と爆豪のやりとり、正直雄英に入る前に済ませて欲しかったんだよなぁ》《爆豪から謝罪の言葉が出たの、個人的には「遅すぎる」んだけど、読者もこれで納得しないといけないんだろうなあとモヤモヤする》といった指摘が相次いでいた。

とはいえ作者自身も、おそらくは爆豪の禊がこれで済んだとは考えていないだろう。謝罪の言葉はあくまで区切りのようなもので、これまでとこれからの行動によって人間性が試されるはずだ。そもそも爆豪は人々の模範となる「ヒーロー」を目指すキャラなので、今後さらに人格が深まっていくことを期待したい。

その一方、爆豪の謝罪が遅かったことについては別の見方も成立する。物語は現在「最終章」に突入しているが、そこではエンデヴァーがかつて犯した「DV」の罪が1つの主題となっているようだ。すなわち「最終章」で「人はやり直せるのか」といったテーマを掘り下げていくため、あえて爆豪の過去をこのタイミングで掘り起こした…とも考えられる。

いじめやDVといった問題は、現実では絶対にNGな行為。今後の描き方によって、作品の評価が大きく左右されることは間違いないだろう。作者・堀越耕平の力量を信じて見守っていきたい。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ

「『ヒロアカ』爆豪勝己の“いじめ問題”再燃! フィクションにも広がるキャンセルカルチャー」のページです。デイリーニュースオンラインは、エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る